多摩のまちとひとをつないでいく

けやき出版

自費出版

yanagida-kunio

柳田國男の歩いた武蔵野

著者 立川柳田国男を読む会 編
価格 本体2,000円
発行日 2016年11月
ISBN 978-4877515676

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「おわりに」より
平日には東京の職場へ、電車で、車で押し寄せる何百万人という多くのサラリーマン、学生が暮らす武蔵野の毎日の風景を一皮めくると、一つ前の武蔵野の貌が現れてくる。それは、江戸が東京と呼ばれる以前であり、そのもっと前の草深い武蔵野の大地である。武蔵野が「歴史」に記録される以前、我々の祖先は、何を願い、どのようにして暮らしてきたのだろうか。
柳田國男が成城転居後の後半生、事ある毎に散策した野川、そして武蔵野各地。こよなく愛した武蔵野を、柳田國男全集(筑摩書房)に書かれた「武蔵野」を手掛かりに訪ねてゆくと、そこには全国にも散在する伝説や昔話が武蔵野の各地にもあり、江戸街道と呼ばれる東西に走る道の下には武蔵野を南北に通る鎌倉道があり、北からは中山道があった。その街道筋に「昔話」が点在し、さらに関東平野を幾筋にも流れる川には、武蔵野開発の物語があり、地下水の露頭する場所には悲しい物語も残されていた。
そんな以前の武蔵野の姿を知る、誰もが気軽に手に取れるような手引きにとの思いでこの一冊を編集した。少しでも「以前の武蔵野」への理解が深まれば幸いである。