BOOK
はじめに
1章:選択するためのトリセツ
病院は治療する場所で死に場所ではない/余命告知と延命治療/看取る施設、看取らない施設/「病院完結型」から「地域完結型」へのシフトチェンジ/在宅緩和ケアのこれからの役目/最期の選択をする患者さん
2章:実行するためのトリセツ
在宅緩和ケアの実際/救急車を呼んだら起きること/独居でも自宅で最期を迎えることができる/死亡診断書は人生の卒業証書/溺れる死と枯れる死/在宅緩和ケアに移行するタイミング/緩和ケアの普及により変化する最期の時間
3章:覚悟するためのトリセツ
覚悟して始まる在宅緩和ケア/在宅緩和ケアがはじまるまで/患者さんと関わる期間の長さ/「在宅ホスピスケア・ボランティアさくら」の存在/丸山ワクチンを活用する/家族も含め、チーム体制を組んで
4章:自分を知るためのトリセツ
人生会議(ACP)で考える最期の時の過ごし方/独居が増えていく未来/最期の姿を看取る存在/人生の卒業証書を穏やかに渡したい
5章:人生の表現ためのトリセツ
病を抱えながら、家族を看取る/寝たきりでもいいから、もっと一緒にいたかった/在宅ホスピスケア・ボランティアさくらの現場から/がんカフェの開催/天国からの手紙/訪問看護師の現場から見えること
おわりに
著者について:
立川在宅ケアクリニック・立川緩和ケアクリニック理事長。1952年熊本生まれ。1984年帝京大学医学部卒業、帝京大学病院麻酔科入局、国立王子病院、帝京大学病院、井上レディースクリニック麻酔科勤務を経て2000年井尾クリニック開業、2008年立川在宅ケアクリニックに名称を変更、移転し現在に至る。『時間をかけて診る、家族も診る、緊急時も診る、最期まで診る』理念の基、2018年11月に分院「立川緩和ケアクリニック」も開業。24時間・365日・3500名以上の患者を看取る。
内容紹介:
3500名以上を看取ってきた在宅緩和ケア専門医が「自分らしい最期の過ごし方」を教えてくれます。「死に方を考える」ということは「自分自身の生き方を考えること」。かけがえのない最期のとき、あなたはどこで、誰と迎えたいですか? あなたに、あなたの家族に「幸せに生きぬくコツ」をじっくりとお伝えします。
所属学会:日本麻酔学会、日本臨床麻酔学会、日本ペインクリニック学会、日本緩和医療学会、日本在宅医学会、日本ホスピス緩和ケア協会、日本ホスピス・在宅ケア研究会、在宅ホスピス協会、日本死の臨床研究会、日本在宅医療研究会など。麻酔専門医、日本緩和医療学会暫定指導医、在宅専門医の有資格者。